土つくり
土つくりは、正解がなく、結果が分かるまで時間を要します。
どのような効果を狙って作業をしているのか、を明確にすることが大切です。
他の人の考え方を聞くことが糧になるので、いろいろな人に話を聞いてください。
圃場が1反2畝(12a)、6反5畝(65a)と2カ所あり、基本的な考えは同じで、取組みを変えて土つくりをしています。
草生栽培
雑草草生栽培でぶどうを育成しています。
土の乾燥を防ぐこと、有機物の供給、自然耕機を期待してのこと。
ぶどうの根は地下15㎝~と浅く、秋冬に耕起すると土がぐちゃぐちゃになり剪定、棚の補修等の作業性が悪くなることも要因の一つです。
デメリットは、ぶどうの作業が忙しくなる時期と同時に草刈りの頻度も増してくることです。
草を刈らないでいると、
- 草を刈らないと風通しがわるくなり、病気になりやすい
- 足元で草が絡まり、作業性が悪くなる
風通しが悪くなると、病気が発生しやすくなります。そして、一度発生した病気はなかなか治まりません。
ぶどうの品質低下にも繋がるので、定期的な農薬散布と草刈は必須です。
なんでも風通し良く
滞った水は腐る
農業に限らず、家庭や職場などでも大切なこと
雑草と水分や土壌肥料の養分競合があると言われますが、そのような影響はぼないと思います。
自然界はうまくできいます。ただ、雨不足だけはどうしようもないので、散水はかかせません。
株元が草に覆われ湿気が増すと虫からの被害が多くなる傾向があるので、株元30㎝程度は草を刈るように心がけています。
1反2畝の畑
籾殻、稲わら(細かく裁断後)、きのこのホクト産業(株)から廃棄床を購入し圃場に散布しています。
理想の厚さは5㎝。
なぜなら、雑草が生えにくくなり、土壌水分が一定になるから。
さらに、肥料の代わりにもなるので、無肥料でいけるかなと思っています。
デメリットは、
- 籾殻、稲わらを5㎝程度の厚さにするにはかなりの量が必要
- 廃菌床は熱を持つので、散布時期に気を付けること
まだ、理想の厚さには到達していませんが、管理が楽な圃場になると思っています。
6反
土壌分析
開墾したばかりの圃場では、数年間土壌分析をする必要があると思いますが、果樹には必要ないと感じています。
なぜなら、果樹の根は幅広いから。
土壌分析よりも、下草(雑草)の種類、状態を観察し、おおまかな傾向を掴むことが大事です。
雑草で見分ける
雑草はそのぞれの好みによって土地に生えています。
そして、土の変化に合わせて雑草も変化していきます。
土つくりが進むにつてれ、土のpHは強酸性から中性近くに変化し、それに合わせて雑草の種類が変わっていきます。
強酸性 | 弱酸性 | 微酸性 | 中性 | 広範囲 |
白クローバ | カタバミ | レンゲソウ | ハコベ | クズ |
スギナ | アカザ | ナズナ | オオイヌノフグリ | ハハコグサ |
イヌタデ | ギシギシ | ミミナグサ | ヤエムグラ | ヨモギ |
スズメノテッポウ | カヤツリグサ | ザクロソウ | ホトケノザ | メヒシバ |
イヌビエ | オオバコ | スズメノカタビラ | ノミノツヅリ | ススキ |
おおよその土壌酸度と雑草の種類です。
あくまでも傾向として捉えておくことです。
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