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仕立て方

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仕立て方法と整枝法

剪定は、仕立て方によって分けられます。

  • 独立仕立て
  • 垣根仕立て
  • 棚仕立て

独立仕立てとは、1本独立してる仕立て(リンゴ、みかんなど)

垣根仕立てとは、庭の垣根のような仕立て(ワイン葡萄)

棚仕立てとは、棚の上に枝を這わす仕立て(ぶどう、なしなど)

ぶどう栽培では、棚仕立てが主流であり、さらに自然系X字型平行整枝とに分かれます。

自然系の剪定は、枝を長めに残すので長梢剪定と呼ばれ、平行整枝の剪定は、枝を短くするので短梢剪定と呼ばれます。

簡単にですが、仕立て方法とぶどうの品種を表にしてみました。

整枝法剪定方法主な品種残す芽数特徴
自然系X字型整枝長梢剪定デラウェア、有核巨峰、ナイアガラ、スチューベンなど5芽以上どの品種でも栽培可能
平行整枝短梢・長梢剪定種無し巨峰、ナガノパープル、シャインマスカットなど2芽以内品種によっては向かない

自然系X字型整枝、有核巨峰の長梢剪定、生理生体がぶどう栽培における基礎だと思います。

平行整枝短梢剪定、他の栽培方法などは、自然系X字型整枝が基になっています。

新規就農者の方は本を購入して、繰り返し読み返すことをお勧めします。

平行整枝法

平行整枝法の種類として

  • 一文字(2本主枝)
  • H型(4本主枝)
  • 6本主枝
  • WH型(8本主枝)

があります。

樹冠完成までの月日と栽培のバランス等々考えると、H型が無難なところだと思います。

6本主枝の方が、比較的大きい房になりやすいと言われています。

平行整枝法の剪定は、ほぼ短梢剪定です。

樹冠面積は100㎡前後

メリット

  • 幹線に沿って主枝を配置していくので、棚を隈なく使える
  • 収穫できる房数が事前に分かる
  • 作業効率が良い
  • 少ない予算で雨よけが設置できる

デメリット

  • 幹線に沿って主枝を配置するため、幹線に負担がかかる
  • 主枝が暴れやすい(樹勢の調整幅が少ない)
  • 主枝の配置は、必ず南北

雨の多い西日本が発祥で、枝に付着した細菌をできるだけ除去することが目的の栽培方法です。

房数の計算方法

1樹あたり、H型整枝、主枝長7m、芽が25㎝間隔とすると、7m÷25㎝=新梢28枝

H型なので、新梢28枝×2(両側)×主枝4本=新梢224本

房数は、新梢224本×3枝2房(66%)=149.3房 となります。

赤系ぶどう、黒系ぶどうの房数は少なめにすることがコツです。

自然系X字型整枝

主幹を中心にX字になるように主枝を配置する整枝法です。

X字なので、主枝が4本あり、第一主枝、第二主枝、第三主枝、第四主枝と言います。

第一主枝が一番強く(芽数が多い)、第四主枝が一番弱く(芽数が少ない)します。

長梢剪定であり、主な栽培品種は、巨峰、デラウェア、ナイアガラなど。

樹冠面積は、土壌の肥沃度、品種によって違い、私の圃場では、巨峰で300㎡程度必要。

メリット

  • どんな品種でも栽培可能
  • 房数が多い
  • 自由度が高い

デメリット

  • 長梢剪定を習得するまでに数年かかる
  • 雨よけが設置費用がかかる
  • 平行整枝法に比べ作業効率が劣る

知れば知るほど、よく考えられえた整枝法だと感心させられます。

栽培に迷ったときに戻ってくる原点です。

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