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短梢剪定

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特徴

冬の剪定と春の芽かき、2回で新梢管理をします。

残す芽数は、1芽又は、2芽で、切る位置が決まっているので簡単。

欠損した芽(座芽)がある箇所は、隣の芽を代わりに使う。場合によっては、長く枝を残し主枝と平行にして使用する。

枝の強弱を調整する幅が少ないですが、種無し栽培なのでやや強めに枝を調整すること、植物成長剤を使うので簡単に作業は単純で効率が良いです。

剪定

粗剪定・本剪定

短梢剪定には、粗剪定、本剪定とあります。

粗剪定とは、1,3m前後伸びている枝(結果母子)を30㎝程度残して切ること。

落葉後から1月頃までにおこないます。

本剪定とは、粗剪定後の枝を1~2芽残して切ること。

2月中旬頃から水あがり前(3月初旬)までにおこないます。

私は、旧暦(太陽太陰暦)の睦月(2月4日前後)ころから本剪定(剪定)を始めます。

ぶどうの樹を1本(主枝長7.5m×4本)剪定し、トップジンMペーストを塗布します。

1時間半程度掛かるので、一日最大5本が目安。

粗剪定をせずに本剪定からでも良いのですが、枝を片づける時間が少なく大変です。

粗剪定 ⇒ 枝を焼却 ⇒ 本剪定

でおこなうと時間・体力に余裕がもてます。

実践

H型平行整枝では、第一主枝から第四主枝の計4本から成り立ちます。

基本的には同じ枝数なので気にすることはありません。

  • 枝の太さ
  • 枝の間隔

を確認しながら、剪定をしていきます。

枝の太さは、1.2㎝が理想。太い枝が多い場合は樹勢が強いので、他の枝の芽数を増やします。

枝の間隔が20㎝になるように、芽数、枝数を調整します。

芽数を数えることはほとんどなく、蔓ができる節(房がなる第一果房)が3芽か4芽の節のどちらかです。

なので、蔓の節を見て剪定をしています。

あまりに長くなるようであれば、10~15㎝内で剪定してしまいます。

この時は、犠牲芽にしたり、節の途中で切ったりといろいろ。

その後、切口にトップジンMペーストを塗布します。

平行整枝での枝(結果母子)は比較的太く、通称ドブヅル(直径1㎝以上)と言われる太さです。

枝の太さは、有核巨峰の長梢剪定との大きな違いの一つです。

ハサミを入れる位置(犠牲芽)

枝を半分に切ってみます。

芽の下に、髄(枝の茶色部分)壁があります。

芽が左に向いているので、左に向かって枝が伸びます。

左が先端方向、右が基部(主枝)方向

青い部分が髄

ハサミを入れる位置は赤線

基部側の髄を切らないように切ります。

枝と芽の関係は、枝の先に芽があってひと組。

芽だけ切り落とす、芽が犠牲になる、犠牲芽。

この切り方を犠牲芽剪定と言われます。 

節の壁を残すことで、枯れ込みを防ぐことを目的としています。

さらに、トップジンMペーストを塗布して寒さと病気から枝を守り、内圧を保ちます。

比較的太い枝(結果母子)を切り続けると腱鞘炎になるので、電動剪定ハサミを使うことお勧めします。

芽傷

芽傷を入れる位置は、芽の先端5㎜程度か、芽と同じ大きさ(高さ?)。

先端の芽から送られてくるホルモン(まだ芽がでていなよホルモン)を遮るためです。

ドブヅルと言われる直径1㎝程度以上の枝に入れます。

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